緊急事態宣言、ふたたび。

国内初の新型コロナウイルス感染者の確認から1年、2021年は2回めの緊急事態宣言で始まってしまいました.

糖尿病があると、とくに血糖コントロールがよくないと新型コロナが重症化しやすいと言われていますので、
健康な方より、一層予防に注意することが大切です。

緊急事態宣言の発出に先立ち、日本糖尿病学会と日本糖尿病協会は糖尿病患者さんに向け、連名で声明を発表しました。
「糖尿病患者の皆様へ:新型コロナウイルス感染症の流行拡大に際して」

重要なポイントは2つ。
・発熱や息苦しさなどの症状が出た場合には、保健所やPCR実施機関ではなく、まずかかりつけの医療機関に連絡してどのようにすれば良いか相談する。

・コロナ禍においても、人混みを避けての運動や家の中で体を動かすこと。一定の間隔でかかりつけの医療機関を受診して自分の血糖コントロールや体の状態を確認すること。

新型コロナに感染した場合は、「出来るだけ早期に診断をつけて適切な治療を受けることが大切」と注意を促しています。

また、新型コロナ対策の分科会の尾身茂会長もインターネットを通じてメッセージを発信しています。
「20代〜50代の皆さまへ:今、実行・拡散してほしいこと」

尾身氏は感染レベルを下げるためには「人と人との接触機会を減らす」 社会全体での取り組みが必要と指摘し、「若い世代の皆さん、日本の危機を救う立役者になってください」と呼びかけています。
感染拡大を抑える鍵は「3密を避け、会話をするときはマスク」で。 とくにいま気をつけるのは「昼夜を問わず外出を控え、食事は一人で、あるいは同居人と少人数でとること」と指摘します。

糖尿病患者さんに限った注意点ではありませんが、長引く自粛生活に嫌気が差し、つい「少しぐらいは」と気が緩んでしまうかもしれません。でも、ここはもう少し我慢したいところです。せっかく今まで頑張ってきたのですから。

2021/1/26